花降る午後

花降る午後

花が美しいのは、なぜ?
 春の陽射しの下で、そよ風と戯れる花びらたち。そんな風景を見て、僕らは何を思うだろうか。一斉に開いた花の美しさ? 散りゆく花の儚さ? …そんな感情を抱くのは、決しておかしいことじゃない。でもさ、もっと見てあげてよ。大地にしっかりと根を張って、毎年変わらず花を咲かせ実をつける、太い「木」のことを。みんなあんまり気にしないけど、彼が堂々としているからこそ、僕らは春や夏や秋や冬を愛でることができるんだ。  ぱぱぼっくすの音楽もきっとおんなじ。ほとんどエフェクト加工を施さない飾り気のない音質。しかもベースレス。不安定としか言いようのない要素がいっぱいで、良く言えば「純朴」、悪く言えば「素人スレスレ」なんだけど、彼らの本当の魅力はそんな純粋さや危なっかしさじゃない。そこはあくまで花や枝葉の部分であって、そこに美しさや儚さを重ね合わせることができるのなら、それだけ根や幹がしっかりとしてるということ。つまりは、彼らの根本にある“うた”がとてもたくましく凛々しいものだということなんだ。  CDを聴けば聴くほど見えてくるんじゃないかな。優しさや美しさ、儚さをかき分けたところにある、ぱぱぼっくすの立派な木の幹が。(Y)

 ◇ 花降る午後 ぱぱぼっくす Dreamusic



D12 World

D12 World

エミネムが地元デトロイドの仲間5人と組んだドリーム・プロジェクト「D12」のセカンドアルバム。大ヒット映画「8マイル」の世界そのままに、リアルなヒップポップを感じることができる1枚だ。エミネムファンならずとも楽しめる。(S)

 ◇ D12 world D12 ユニバーサルインターナショナル



Last Kiss

Last Kiss

深く愛し合いながらも、違う道を歩むことを選んだ2人。でも「愛したことだけは汚さないで」。それはきっと、ずっと心の中で恋人は生き続けるから。…最近すっかりオトナっぽくなったBONNIE PINKが歌うと、説得力あるよ。せつないよ。(Y)

 ◇ Last Kiss BONNIE PINK Warner Music Japan CDS



Phantom Planet

Phantom Planet

前作「ザ・ゲスト」ではメロディックポップロックを披露してくれた彼ら。今作ではガレージロックやエレクトロクラッシュのエッセンスを取り込んだアグレッシブでタイトなサウンドを展開。これが本来のファントムなのか。次作も期待大だ。(S)

 ◇ We in Music DOPING PANDA Niw! Records



かばん

かばん

誰かを好きになると、決まってaikoが聴きたくなる。だって、「いま恋をしている自分はサイコーに幸せだ」って気持ちになれるから。告白を目前に控えた、純な乙女心を描いた今作。心に秘めた感情が、今にも張り裂けそうです。(Y)

 ◇ かばん aiko PONY CANYON



TITLE #2 + #3 (CCCD)

TITLE #2 + #3 (CCCD)

誰もいない長いトンネルを1人車で突っ走る。時速150キロ! そんなシチュエーションが思い浮かぶ石野卓球の6thアルバム。何も考えたくない時に聴いたら完全にイッてしまいそうになる、スマートでドラッグ的な4つ打ちビートに乾杯!(Z)

 ◇ TITLE#2+#3 石野卓球 Ki/oon Records



Phantom Planet

Phantom Planet

春は出会いの季節である…と同時に、別れの季節でもある。でも、そこにある悲しみは微塵も感じさせない。古いものを捨ててしまえば、きっと新しい何かが手に入るはずだから。…春特有の「これから何か始まりそうな予感」が詰まった一枚。(Y)

 ◇ PHANTOM PLANET PHANTOM PLANET SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL スネオヘアー EPIC RECORDS



I Don't Want You Back

I Don't Want You Back

デビューシングル「F**K IT」が全米シングルチャートで9週連続でNo.1を獲得するなど華々しいデビューを飾ったエイメン。甘く切なくという言葉がぴったりとはまるアーティストだ。R・ケリーあたりが好きな人はマストな感じです。(S)

 ◇ I DON'T WANT YOU BACK EAMON BMG JAPAN