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雨上がり

“雨のち晴れ”の空模様は、生きていく心模様

イントロが鳴り出して最初に浮かぶのは、水たまりに太陽が反射してキラキラ輝くシーン。ドラムとベースが入ってから視線は足元から頭上へと移り、一面の青空と眩ゆい太陽、そこに流れる爽やかな風を感じる。だが、歌が始まるAメロで、場面は少し前に巻き戻されてしまう。頭のスクリーンに映るのは、雨が上がったばかりのグレーの空。Bメロで雨雲は少しずつ薄くなっていき、いつの間にか青空が広がる。そして、サビ。ついに、雲間から太陽の光が姿を見せる。Cメロでは白い雲がゆっくりと流れ、その後に再びやってくるサビの風景は、虹さえ見えてきそうな清々しい空。
　サウンドだけで、ここまで映像が思い描けたのは初めてのことかもしれない。変わりゆく空模様をはっきりとイメージできる、「雨上がり」と呼ぶにふさわしいロックナンバー。さらに歌詞を捉えると、実は変わりゆく空模様は、彼らの心模様でもあったことに気づく。曇り空は苦悩。青空はそれを乗り越えた後の開放感。太陽は「希望」という光。1曲の中で、彼らが生きてきた軌跡と、これから続いていく未来を歌っているのだ。それは、誰にでも当てはまること。
　レミオロメン、不思議な名前のバンドが放つ1stシングル。音は光となり、自分の歩む道を指してくれた気がした。（A）

　◇　雨上がり　レミオロメン　DAIZAWA RECORDS

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Think Tank

ポップ、ダンスサウンド、ワールドミュージックなど、すべての音楽ジャンルを飲み込んでしまいそうな恐ろしく包括的な作品。“グローバル”と言ってもまだ足りない、無限のスケール感に満ちあふれる。ちなみに、今年のサマソニに出演するそう。（W）

　◇　Think Tank　Blur　東芝EMI

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毛遊び

琉球音楽ブームの中、異色のサウンドに遭遇。「花」など伝統の沖縄民謡と21世紀型ダンスミュージック、180度異なる2つの音を見事に融合させているのだ。心地いいトリップ感を運んでくれるのがアメリカ人＆イギリス人というのにも仰天。（A）

　◇　Mo Ashibi〜毛遊び〜　琉球アンダーグラウンド　リスペクトレコード

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The Very Best of MTV Unplugged Vol.2

アンプラグド・ベスト集の第二弾が出たっ！収録アーティストはR.E.M.、ボブ・ディラン、ビョーク…と硬派系が中心。シングルとしてはもちろん、アルバム全体をみてもストーリーっぽく構成されている。ラストがE・ジョンなんて出来過ぎ・（W）

　◇　the very best of UNPLUGGED 2　V.A　WARNER MUSIC JAPAN

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成長の記録(による活動資金調達)

アルトサックス、ベース、ドラム（たまにクラリネット）の3人が繰り広げる福岡発のストレンジバンド。シンプルなジャズ＆ロックをベースに、キテレツなメロディを刻むサックスが加わったショートナンバーは、ヘンテコでも最高にクール！（A）

　◇　成長の記録（による活動資金調達）　ロレッタセコハン　ゲルピンレコード

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BACK TO SCHOOL

去年、衝撃の活動停止宣言をしたホフディランのワタナベイビーが、かせきさいだぁと組んだスーパーデュオ。やんちゃゴコロが存分に発揮されたナンバーはホフディランの初期を思い出させる痛快ポップチューンで、ウキウキ☆モードは全開に！（A）

　◇　BACK TO SCHOOL　Baby＆CIDER　BOOGALOO

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腹グロッキー

がなり声を含んだ粗野な歌声で、腹の中で渦巻く剥き出しの感情をぶつけてくる。ニンゲンの持つ純粋な部分、黒い部分をごちゃまぜにして。札幌在住の3ピースバンドが放つ、狂気さえ感じる強烈な直球ロックナンバー。渦巻く感情は、伝染する。（A）

　◇　腹グロッキー　BAZRA　DAIZAWA RECORDS

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厚木I.C.

作詞、作曲、編曲にはTHE BOOMの宮沢和史、曽我部恵一、浜崎貴司、高野寛らが参加。音楽ファンなら歓声を上げそうな豪華アーティスト陣が、シンガー・小泉今日子の魅力を最大限に引き出している。透明で静かで、ただただ優しい全10曲。（A）

　◇　厚木I.C.　小泉今日子　VICTOR ENTERTAINMENT

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Essential Clash

ジョー・ストラマー追悼の意味も込められたクラッシュのベスト。…カッコイイね、やっぱり。スタイルよりはスピリチュアルな部分で。英国パンクの中枢から残党へ、そして解散と5年間を疾走したドン・キホーテ的な姿勢が涙を誘う。じょ〜。（W）

　◇　THE Essential CLASH　The Clash　Sony Music 2003-05