ドッグヴィル (BOOK PLUS)

ドッグヴィル (BOOK PLUS)

  • 作者: ラース・フォントリアー,Lars Von Trier,小島由記子
  • 出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本
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後味激苦! 暗黒水戸黄門作品
 ロッキー山脈の麓にある、孤立した村ドッグヴィル。住人は村の規模に見合った閉鎖的な人物揃いだが、彼らは大人しくそれなりに平穏な日々を送っていた。  そんな村にギャングに追われた美女「グレース」が逃げ込んできたことから物語は始まる。  彼女を発見した医者の息子トムは村で彼女を保護することを提案し、村人もまた善意から彼女を受け入れる。村人に護ってもらう代わりに労働を提供しながら次第に親交を深めていくグレースと村の人々だったが、グレースは村の人間になることはできない。なぜなら彼女は「被保護者」で、村人は「保護者」。力関係はいつしか激化し、住人達の思わぬ本性を剥き出しにしていくのだった。  淡々と綴られる村人とグレースの変化はデフォルメされた演劇のように現実離れしても見えるが、簡潔な文体だけに村人の善意が悪意に、好意が敵意に変わっていく様子は悪夢のような理不尽さで読み手に迫る。虐げられたグレースは最後までドッグヴィルを憎まずにいたが、彼女が自分の『慈悲』が傲慢な立場からの見方に過ぎなかったと気付いた瞬間に村に訪れる破滅的な出来事は、さすが『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督か。(M)

 ◇ ドッグヴィル 作・ラース・フォン・トリアー/訳・小島由記子



オトナ語の謎。 (ほぼ日ブックス)

オトナ語の謎。 (ほぼ日ブックス)

職場で使う、大して意味は無いけど使わないと収まりのつかない言葉を解説。これで「フラッシュでジャストなアイデアですが、このプロジェクトの現状をドラスティックにブレイクスルーするためのクリティカルなアイデアです」と言われても安心。(M)

 ◇ オトナ語の謎。 糸井重里 東京糸井重里事務所



ほやほやの冗談

ほやほやの冗談

1人話芸のコンテストである「第1回R-1グランプリ」の覇者、吉本所属の若手芸人だいたひかるのネタを収録。「カラスがみんなオスに見える」など、ほのぼのとした文字やイラストとは対照的にやたら鋭い日常生活観察ネタが笑いを誘う。(M)

 ◇ ほやほやの冗談 だいたひかる ワニブックス



[新版]男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで

[新版]男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで

1999年に刊行された「男の服装術」の改定新版。初めてスーツを身につける人からスーツを着慣れていない人まで参考になる「クラシック・スーツ」の基本を紹介。スーツ、靴、ネクタイ、シャツの選び方、スーツにまつわる物の見方が変わる。(M)

 ◇ [新版]男の服装術 落合正勝 PHP研究所



長坂秀佳 術

長坂秀佳 術

テレビ『特捜最前線』、ゲーム『街』のシナリオなど数々の名作、ヒット作を手がけた著者が、自らの半生と作品を語る。『特捜』のシナリオ再録や、関係者インタビュー、制作秘話など見所満載。長坂ドラマファン必携の一冊だ。(M)

 ◇ 長坂秀佳術 長坂秀佳 辰巳出版



常用字解

常用字解

漢字研究の専門家白川静氏が漢字の成り立ち、用例を若い読者向けに書き下ろした常用漢字字典。字も適度に大きく、平易でありながら深い解説は読み物としても楽しめるほど。パソコン時代だからこそあえて漢字にこだわってみたい。(M)

 ◇ 常用字解 白川静 平凡社



「アサー」「鼻血ブー」などの斬新・過激な表現で大ブームとなった谷岡ヤスジの作品の大部分を収録。有名漫画家、解説者、芸能人らによる描きおろしやインタビューで、少年マガジン黄金時代が蘇る。監修は当時の編集長である内田勝氏。(M)

 ◇ ヤスジのメッタメタガキ道講座 谷岡ヤスジ 実業之日本社



押井守の映像日記 TVをつけたらやっていた

押井守の映像日記 TVをつけたらやっていた

映画「イノセンス」の監督・押井守が、自宅でテレビをつけた時に偶然放送されていたマイナー映画について適当に解説するエッセイ集。銃や軍知識、犬に関してのウンチクに唸らされるほか、香川の映像集団の作品が紹介されているのに注目。(M)

 ◇ TVをつけたらやっていた 押井守 徳間書店



ライオンを夢見る

ライオンを夢見る

作品だけでなく作家の人生そのものが語り継がれている文豪アーネスト・ヘミングウェイの足跡を、作家であり映画監督でもある著者がキューバ、フロリダ、パリ、北ミシガン、オークパークへとたどる。写真は元トップモデルの安珠が撮影。(M)

 ◇ ライオンを夢見る 矢作俊彦 東京書籍