カラコカコーン 1 (ヤングマガジンコミックス)

カラコカコーン 1 (ヤングマガジンコミックス)

退屈な毎日に、ボウリングバカの刺激はどう?
 カラコカコ〜ンって題名は作者の思うボウリングでストライクを出したときの音。というわけで、これはボウリング場に集まってくる人達を描いたマンガだ。  何をしても中途半端なハジメがやっと得られた仕事はボウリング場職員。しかしその「直江ボウル」の9・10レーンには、夜な夜な賭けボウリングにのめり込み、生活のすべてを費やして戦う、熱いバカ達が集まって来ていた。「たかがボウリングじゃねぇか」と彼らに関心のなかったハジメだが、成り行きで直江ボウルNO.1のアツシと勝負することになり、それをきっかけにして魅力に気づき始める。  と言って、そのまま熱血路線にいってしまうでもなく、ほどよく気の抜けた雰囲気。例えるなら「稲中」の雰囲気をボウリング場に移した感じ。違うのは、シリアス濃度の高くなる勝負シーン。動きは抑えめだが、その分キャラクターの内面が強調されるのだ。読んでいて体が熱くなってくる。きっとボウリングがしたくなるぞ。  それにしてもこのマンガに出てくる向こう見ずな情熱っていうのにあこがれるのはなぜだろう。好きなことをバカみたいにやる。そんな狂気を帯びた生活って、僕は否定派に入ると思ってたんだけど、心のどこかで求めているのかな。(N)

 ◇ カラコカコ〜ン(1) こうのこうじ 講談社



 母親と娘は互いに離婚した父親のことでいがみ合い、父親もいまだ母親にわだかまりを持つギクシャクした家族関係。停滞した状況からお互いを理解して受け入れようするができない。それでも誰かを信じ、許そうとする内面の葛藤を繊細に描く。(N)

 ◇ 鋼の娘 近藤ようこ 詳伝社



突然、南極転勤を命じられた雪上車エンジニアのサラリーマン生活。極寒の地で、新米ながらいろんな事件を起こしつつも何とか解決し、成長していく。真剣さとコミカルさを織り交ぜ描かれているので、重たそうな話だが気軽に読める。(N)

 ◇ 極リーマン(1) 岩田やすてる 小学館



ねっとのおやつ

ねっとのおやつ

CMディレクターであり、だんご3兄弟の生みの親でもある佐藤雅彦。本作は彼がソネットで毎日配信していたアニメをコママンガ化したものだ。日常の中でふと気づいたことなどが「あーそうそう」って身近に思える素朴な絵で描かれている。(N)

 ◇ ねっとのおやつ 佐藤雅彦 マガジンハウス



戦争中の昭和19年を舞台に、サーカス団員の陸は中国人の少女麗芳と出会う。麗芳は蒼い竜と呼ばれる兵器の秘密を持っているため、軍に追われていた。ふとしたことで彼女を助けると決意した陸の、蒼い竜の秘密を探る冒険の旅が始まる。(N)

 ◇ 蒼のデラシネ(1) 盛田賢司 小学館



夢喰見聞 1 (ステンシルコミックス)

夢喰見聞 1 (ステンシルコミックス)

悪夢を食べてしまう架空の動物バク。そのバクである蛭狐(見た目は人間・男)が、悪夢に悩まされている人と共に夢の中に入り、その根源を絶つ。一話読み切りなので、それぞれ違っている謎解きのような解決方法をさくさくと楽しめる。(N)

 ◇ 夢喰見聞(1)真柴真 スクエア・エニックス



ジゴロの星座 1 (アクションコミックス)

ジゴロの星座 1 (アクションコミックス)

連帯保証人で2000万円の債務を背負うことになった星広輝は月々43万円の支払いのためホストの世界に飛び込む。この虚飾と欲望に彩られた世界で星は一流のホストになり、借金返済できるのか? だましだまされの浮き沈みが楽しめる。(N)

 ◇ ジゴロの星座(1) 原作/早乙女正幸 作画/多田拓郎 双葉



B.M.N.(ブラックマンデーナイト) 1 (少年チャンピオン・コミックス)

B.M.N.(ブラックマンデーナイト) 1 (少年チャンピオン・コミックス)

中学2年の高杉と妙蓮寺はある日のケンカをきっかけにB.M.N.という月曜夜行われる総合格闘技の野試合に巻き込まれてゆく。ケンカ好きの主人公は格闘技で強くなろうとするが、B.M.N.にも秘密があり…。ヤンキー系とは違う、青春格闘マンガ。(N)

 ◇ B.M.N.(ブラックマンデーナイト)(1) SP☆なかてま 秋田書店



少年エスパーねじめ 1 (1) (ジャンプコミックス)

少年エスパーねじめ 1 (1) (ジャンプコミックス)

エスパーの小学生ねじめが理不尽な言動で周りを巻き込むギャグマンガ。白エスパー(秩序)対暗黒エスパー(混沌)という設定も、張ったはずの伏線も、オチでさえも放ったからしというズレ具合と、とぼけた絵柄の相乗効果でかなり笑える。(N)

 ◇ 少年エスパーねじめ(1) 尾玉なみえ 集英社