Blue heaven 1 (ヤングジャンプコミックス)

Blue heaven 1 (ヤングジャンプコミックス)

恐怖が支配しつつある、閉鎖空間
 超豪華クルーズ船ブルー・ヘヴンは、大勢の客を乗せ、太平洋上を航海していた。ラスベガスがライバルという享楽の限りを尽くすこの船旅。しかし、途中で航行不能の漁船から2人の男を救助した時、その運命に狂いが生じ始めた。まず、助けた中の1人・盛龍が警備員を殺害して、船内に消えた。そして残った男からは、盛龍と難破船に関する恐るべき話が聞かされた。盛龍は、ある事情で11歳から10年間独房で監禁ていた。その結果生まれたのは、死や残虐行為にのみ笑みを浮かべる人間であった。そんな彼に目を付けた組織は彼を日本へ殺人に向かわせた。まさに、その途中での難破であった。食料と水は少ない。難破船の中で彼は、仲間を殺したり、箱詰めにすることで、自分の生き残る確率を上げていたのだ。  徐々に浮かび上がる、常識外の人間像。それは想像の域を超えていた。盛龍が何らかの目的をのため犯す殺人に、ためらいが見られないのは確かだ。しだいに恐怖が船を覆う。  恐怖とは何か。この場合知らないものへ反応なのか。また、恐怖へ向かう気持ちはどこから生まれてくるのか。仕事への責任感?勇気?それとも、ただ無知だから?  作品はまだ多くを語らない。想像の余地は十分に与えられている。それが恐怖を最も感じさせてくれる。(N)

 ◇ Blue Heaven(1) 高橋ツトム 集英社



黒鷺死体宅配便 (1) (角川コミックス・エース)

黒鷺死体宅配便 (1) (角川コミックス・エース)

個人向けの宅配業は表向きで、本当の客は死体という黒鷺死体宅配便。人知られず朽ちていく死体の声を聞き、その望みを叶えている。ダウジングで死体を見つけたり、死体の声を聞いたり風変わりな面々。彼らは次、どんな客に出会うのか。(N)

 ◇ 黒鷺死体宅配便(1) 漫画/山崎峰水 原作/大塚英志 角川書店



インディゴ・ブルー (Feelコミックス)

インディゴ・ブルー (Feelコミックス)

小説家・中川留都。彼女は担当編集者の龍二と付き合っていたが、実はずっと隠していた思いがあった。その思いが環と会ったことで、再び、そして強く動き出す。留都を巡る男、そして女との恋愛を丁寧に、繊細に追っていくストーリーマンガ。(N)

 ◇ インディゴ・ブルー やまじえびね 祥伝社



青(オールー) (第1集) (ビームコミックス)

青(オールー) (第1集) (ビームコミックス)

25歳にして隠遁を選んだ人気漫画家。新作を書かせたい編集者。2人は暴力団の抗争の場に巡り合わせ銃を放つ。「銃を撃つ」行為に目覚めた漫画家と、彼を見届けて金のタネにしたい編集者は、共に暴力団に入る。狂気に自ら身を置いた2人の話。(N)

 ◇ 青【オールー】(1) 羽生生純 ビームコミックス



空談師(1) (アフタヌーンKC)

空談師(1) (アフタヌーンKC)

未来のネットゲーム世界・ボードの一つであるパラベラム。白の族と黒の族とに別れ、時間限定で戦争を繰り広げている。間違ってこのボードに入り込み、逃げ回っていたウーフーは、ありえない強さのプレイヤーと出会う。彼は一体…。(N)

 ◇ 空談師(1) 篠房六郎 講談社



バックフリップ 1 (アッパーズKC)

バックフリップ 1 (アッパーズKC)

みちのくプロレスのグレートサスケにあこがれ、プロレスラーを目指そうと高校中退した真田サスケ。だが何の間違いかスキー、それもモーグルの大会に出ることになる。サスケは空中技を適当に繰り出すが、はたしてモーグルに通用するのか?(N)

 ◇ バックフリップ(1) 玉置一平 講談社



ラスト.ワルツ―Secret story tour

ラスト.ワルツ―Secret story tour

流転するビンテージバイク、チェルノブイリ、ブラジル移民。歴史のエピソードに散りばめられたキャラクター達が、語られなかった思いを偽りの理想郷の中に作り出す。その世界は偽りだが、理想を目指す意志は続いているのだと感じさせてくれる。(N)

 ◇ ラスト ワルツ 島田虎之介 青林工藝社



相撲部一小さなヤマトは、かつて大きな相手を投げ飛ばしたことを忘れられないでいた。力の差が広がる中、打開策を拳法に見つける。来る日も練習を繰り返す彼に、ついに大会という舞台が訪れた。ヤマトは相手を投げ飛すことができるのか。(N)

 ◇ ヤマト猛る!(1) 宮下英樹 講談社



PS-羅生門- (01) (ビッグコミックス)

PS-羅生門- (01) (ビッグコミックス)

クセあり過ぎな刑事がたむろする、通称羅生門署。そこに赴任してきた女性刑事は、仲間と共に、事件を解決してゆく。この1巻は事件を通して、異常ともとれるが人間味ある刑事達の個性を描いている。次巻でこのキャラがどう動くのか楽しみだ。(N)

 ◇ 羅生門(1) 矢島正雄中山昌亮 小学館