ガンズ&ブレイズ 上 BIC COMICS IKKI

ガンズ&ブレイズ 上 BIC COMICS IKKI

変わっていくことと、変えていくこと
 時代が変わることは、その時を生きる人全てに変化を与えずにはいられない。そんな激動の明治初期が舞台。  刀を使う侍が佐々木清四郎。銃使いの元火消しの早川伝次。伝次は砲術を習い、武器にも拳銃を使う。一方の清四郎は刀は武士の魂と信じて疑わず、銃をかたくなに拒む。そんな2人が共に賊軍の残党として、北海道で新政府軍から逃げていた。自分が頼みにしている刀と銃を手にして追っ手と戦い続ける。  行く先々で出会う人達。前時代、旧時代、どちらにも分けられない混沌とした場所とそこに生きる人々の間を通ることで、彼らの心はだんだんと変化。当初、柔軟な伝次と対照的に、時代の変化にかたくなで、前時代的な言動をしていた清四郎。だがこの旅の中で、変わりゆく時代の良いところを捉え、決意する。「侍を捨てみせる。立派な平民になるんだ」と。  時代は変わってゆく。その移り変わりはみんなに同様に。対応にはどうしても差があるだろう。仕方がない事と頭では思えても、受け入れられないと感じる人もいる。また、自らの判断を直ぐに受け入れられる人もいる。それは資質の違いだろう。  そんな時代の変化を身をもって感じながら北海道を流転してゆく2人。あえて体制から距離を置き、自身の行く先を決めていく。この先彼らはどのような道を歩んでいくのか?

 ◇ ガンズ&ブレイズ 浦沢聖峰 小学館



ヘッズ (1) (ヤングサンデーコミックス)

ヘッズ (1) (ヤングサンデーコミックス)

幸せな結婚生活を送ろうとしていた矢先、突然訪れた事故。成瀬は頭を打ち抜かれ植物状態に。そんな彼に脳移植が行われた。回復してからの生活で、突然現れる今までにない感情。彼は自分がどうなってしまったのかという苦悩にさいなまれる。(N)

 ◇ HEADS(1) 原案/遠野圭吾・作画/間瀬元朗 小学館



東京純白化計画 (Beam comix)

東京純白化計画 (Beam comix)

東京を骨よりも白い純白に変えるのだっ! そんな野望を抱く悪の集団、骨田商会。新入団員の菊池は日々、純白化に向けて邁進する。ある日、ついに正義の味方を倒したのだが、それには裏があって…。全編通して勢いのある描写と熱さが光る。(N)

 ◇ 東京純白化計画 長田裕幸 エンターブレイン



帰って来たどらン猫 (アクションコミックス)

帰って来たどらン猫 (アクションコミックス)

チエちゃんやテツが、かつて大阪にあった下町の猥雑さいっぱいの中で、活躍する「じゃりン子チエ」。いったん完結した物語が、小鉄やジュニアなど猫だけの話として帰ってきた。いつもの雰囲気、いつもの楽しさ。定番の強さを感じます。(N)

 ◇ 帰ってきたどらン猫 はるき悦巳 双葉社



ペット 1 (ビッグコミックス)

ペット 1 (ビッグコミックス)

人の心そして記憶に進入し、操れる。そんな能力者達が「会社」の命令で、記憶を削ったり、自殺するよう仕向ける仕事をしていた。その中で、「会社」に反逆した林を見かけたとの情報が入る。今後の超能力者同士の苦悩と戦いを予感させる第1巻。(N)

 ◇ ペット(1) 三宅乱丈 小学館



ナイトクレイバー竜一 1 (ビッグコミックス)

ナイトクレイバー竜一 1 (ビッグコミックス)

対人恐怖症ゆえ万引きを繰り返す少年・竜一。アラキは彼をマークするが、気づく間もなく盗られていた。その凄まじい力を見込み、アラキは麻雀で最強を目指すものが集まる場所に竜一を連れ出す。すり替えの能力を活かし、トップに立てるか?(N)

 ◇ ナイトクレイバー竜一(1) 稲光伸二 小学館



π 1 (ビッグコミックス)

π 1 (ビッグコミックス)

πに無限の神秘を感じている夢人。彼は神秘=おっぱい、そしてπのパイとはおっぱいのパイなのでは?と言う変な三段論法で、πとおっぱいの研究に全てを捧げている美少年だ。完璧なおっぱいを求める彼の、おバカな探求が続いてゆく。(N)

 ◇ πパイ(1) 古屋兎丸 小学館



おとぎ奉り (1) (Gum comics)

おとぎ奉り (1) (Gum comics)

神社のほこらを壊してしまった妖介は、不思議な能力を授かる。妖怪が見えるようになり、朱雀の弓という妖怪用の武器を手に入れたのだ。眷属と呼ばれる強力な化け物を倒し、友達や街を守るため、妖介が戦う。スピード感あるアクションマンガ。(N)

 ◇ おとぎ奉り(1) 井上淳哉 ワニブックス



単車捜し (ヤングマガジンコミックス)

単車捜し (ヤングマガジンコミックス)

毎話ごとに違ったバイクや工具を主題にし、その物にまつわるエピソードを展開する全5編。出てくるキャラクター、そしてストーリーが共に、なんか青くて哀しくて、けれども心温かくなるよう。そんな若い熱を帯びた気持ちが感じられる。(N)

 ◇ 単車探し 坂本久作 講談社 2003-03